東工大2年生前期の成績公開と講評:二年生の流れを解説①

東工大Life

こんにちは、Yum@です。

僕は現在、東京工業大学(東京科学大学)工学院機械系の大学2年生です。

詳しいプロフィールはこちら

今日は僕の2年生の前期の成績を公開しながら、それぞれの授業についての講評をしていこうと思います。

この記事を読めば東工大機械系の初年度(2年生)がどんなことを学ぶのかを理解できます。

一年生の授業についてはこちらを御覧ください。

ちなみに僕の2年生前期の成績はGPAが2.95だったので機械系全体の半分くらいであると感じております。(おそらく)

東工大(科学大)の授業形態・成績制度についてもこちらの記事に書いてあります。

機械系はどんな感じか

系とは

東工大は2年生に上がるとという学科に相当するものに所属することになります。

ここで、研究室に入る4年生まで、授業や実習をしていきます。

専門科目がどっと増えて、一気に就職のことが気になり始める時期でもあります。

また、1年生とは全く違うメンバーと学ぶことになるので、それもまた一興ですね。

機械系について

機械系は東工大四天王(四大鬼畜学科)の一つの系であり、ちゃんと授業を取ると、かなり忙しいです。

前期はまだ大丈夫でしたが、後期、特に4Qはヤバかったです。(実験が原因)

まあ、鬼畜な科目から逃げることもできるので、そう思うと、言うほどでもない気もします。

Yum@
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機械はやることが多いね。

機械系に所属すると、実験や製図、機械工作、4大力学など、機械を学ぶムードが一気に高まります。

二年の前期はまだ、座学が多いですが、実習や実験は「大学」って感じがして僕は好きです。

機械系は150人程度の東工大では大きい学科なので色々な人がいますね笑笑。

今はボーダーフリーなので勉強オタクから、ホストみたいな人まで幅広く所属しています。

Yum@
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一番「人のタイプが偏っていない系」なのかもしれない。

成績公開

では、2年生の前期の成績を振り返っていこうと思います。

前期(1Q,2Q)

1Qの成績

教養特論:現代社会論(75点)2単位

この科目はあの池上彰先生による現代社会の授業で、文系教養科目の一つです。

今現在の世界情勢、日本情勢、その背景の歴史、文化を学んでいきます。

毎回質問をすることができて、僕も一回質問をさせていただきました。

全14回の授業で、毎回濃密な内容で、テレビ解説の超上位互換でした。

今現在起きてる「戦争、難民、核、宗教」などの問題、アメリカ、中国、北朝鮮、ロシア、韓国などがどういった制度の国なのかなど、様々な視点で、現代社会を解体していきました。

個人的には、理解していると思っている内容でも、かなり誤解しているところが多々あるので、歴史の勉強はやはり必要だと感じます。

成績は小論文100%で、かなり渋かったです。

Yum@
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共通テスト国語94点のやつに小論文はきついって笑笑

英語第五(86点)1単位

英語の詳細は前回の記事をご覧ください。

この時の先生は外国人の先生でプレゼンや課題はあるものの、グループワークが多く楽しかったです。

Yum@
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グループワークがある授業は楽しい。

間違いない。

僕が考える大学の意義はこちらで語っています↓↓

スペイン語初級1(86点)1単位

東工大では第二外国語が2年生から始まります。

僕は将来、海外旅行をたくさんしたいのでとりあえず使えそうなスペイン語を選びました。

東工大のスペイン語は出席と毎回のコメントシートと最後の課題を出せばいいので楽単ですが、高得点は難しいので注意が必要です。

学ぶことは文法がメインで、使えるようになるのが目的の授業ではなく、あくまでもスペイン語はこんな文法の言語だよって言うことを学ぶ授業となります。

教養としてのスペイン語って感じの授業ですが、本気でやりたい人はもっと上のレベルの授業も用意されています。

工業力学(69点)2単位

この科目は四大力学の橋渡しとなるもので、「仮想仕事の原理」や「剛体の動力学」について学びます。

剛体の力学解析がメインとなるので、それに対する解析能力を磨きます。(座標変換のやり方などを学ぶ)

剛体の動力学が想像しづらくて、式ばっかりなので、僕は路頭に迷いました。

そしてテストもボロボロで2年開始早々落単を覚悟した科目です。

結果的に落単は回避できてよかったです。

常微分方程式(77点)1単位

この科目では様々な常微分方程式の解き方を学びます。(フーリエ級数展開も扱います)

僕は予備ノリで微分方程式をやっていたのでいけるかなと思いましたが、全く歯が立ちませんでした。

未定数係数法、逆演算子を用いる解法、固有値法、級数解法など、解法だけでもたくさんあり、初学の時はかなり難しかったです。

また、1限であったため多くの履修者を苦しめる科目でした。

成績はテストとレポートです。

Yum@
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摂動展開法は捨て

複素関数論(92点)1単位

この科目は、「複素数の考え方を使って、実関数にそれを応用しよう」っていうことが目的の科目です。

複素関数論ができれば、解ける積分問題がかなり増えます。(難しい問題が簡単になる)

最終的に留数定理を理解することがこの講義のゴールだと思われます。

常微分方程式よりは明らかにとっつきやすい科目です。

成績はレポートとテストです。

Yum@
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留数定理気持ち良すぎだろ~!!

機械要素及び機械製図(86点)2単位

この授業は製図の基礎を学ぶ授業で必修です。

「機械系」って感じの初めての実習です。

2DCAD、3DCAD、手書きの製図の3つをやります。

2DCADのパソコンは古く、不具合があるとデータが吹っ飛びます。

ちなみに来年からはもう2DCADはやらないそうです。よかったですねぇ。

Yum@
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製図科目だけど、基礎的なやつだからハードではないよ。

基礎情報処理及び演習(88点)2単位

この科目はC言語の基礎を学びます。

C言語はかなり難しくて、皆ひいひい言っていました。(特に後半)

途中で「大きな素数を求めた人上位15人が課題提出の有無に関わらずその先生の課題点が100点になるゲーム」があって面白かったです。(31桁くらいの素数を求める)

C言語は難しい処理をするときにかなり使える言語で、プログラミングの基礎の言語となっているので情報に興味がある人は学ぶことをおすすめします。

2Qの成績

英語第六(85点)1単位
スペイン語(82点)1単位
エレクトロニクスの基礎(100点)1単位

この科目はトランジスタの仕組みやそれを使った電気回路について学びます。

本当は100分×14コマの授業内容をカリキュラム上その半分の100分×7コマでやりました。

そうなると先生も説明を端折ってくるため、難易度が上がります。

また、1限だったので、出席難易度も上がります。

僕は参考書を買ってなんとか大ざっぱに理解してテストを受けたら、成績が100点でした笑(課題で1ミスしています。)

全体のテストの出来が悪かったのだと思われます。

来年からは100分×14コマになるらしいので、良かったですね笑

成績はテスト6割、課題が4割です。

Yum@
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半導体は難しい!!

偏微分方程式(78点)1単位

この科目では偏微分を解くことを目標に、ラグランジュの微分方程式、変数分離法をやっていき、最後にラプラス変換を学びました。

割りと楽単ですが、テストがかなりハードだったので気をつけてましょう。(ラプラス変換するための部分分数分解が鬼畜でした。)

ラプラス変換や畳み込み積分は機械力学など今後かなり使うので、しっかりやりましょう!!

成績はテストと課題です。

ベクトル解析(76点)1単位

この科目は、ストークスの定理、グリーンの定理、ガウスの定理やナブラ演算子、ベクトルの積分など、ベクトルにまつわることを学びます。

僕は1年の電磁気学でそこら辺のことについては学んだので、結構楽単かなと思ってましたが、学ぶことが結構多かったです。

そして特に後半がまあまあ難しくて、テストも振るわない結果でした。

ベクトル解析は流体力学、熱力学で必須の数学なので、こちらも頑張って習得しましょう。

成績はテストと課題です。

材料力学(93点)2単位

この科目は剛体に様々な負荷がかかったら、他の部分はどんな負荷がかかるのかを解析するものです。

キーワードで言うと、垂直応力、せん断応力、トルク、曲げモーメントなどです。

材料力学は四大力学の中の一つで、その中ではいちばん簡単です。(必修です)

良いで噂の講師で、無駄がなく、しっかりと教えてくれて、演習もあって、早く終わるという先生で、成績は小テストと期末テストの合計点です。

この科目は後半もそんなに難しくなかったです。

熱力学(99点)2単位

この科目は、高校の熱力学の上位互換ですね。

四大力学の1つで必修です。(四大力学の中では一番むずかしいかも)

カルノーサイクル、エントロピー、エンタルピー、自由エネルギー、エクセルギー、実際に使われている諸サイクルを学んでいきます。

エントロピーの理解など、かなり苦戦するところがあります。

迷子にならないように、一つづつ理解していきましょう。

成績はテストと課題です。

Yum@
Yum@

僕的には四力の中では流体と熱はかなり面白いよ!!

機械要素設計(81点)2単位

この科目は設計の実習科目です。

必修ではないですが、CADや設計書を作るので将来的には必要になるかなと思い、取りました。

様々な機械要素(ネジ、歯車、軸など)の特性を学び、課題をやっていきます。

それと並行して、パソコンスタンドを要望通りにCADで設計していきます。

噂では、機械系の科目の中で一番を争うほどの地雷科目と言ってる人もいて、課題がやばいで有名な科目でした。

確かに課題は明らかにオーバーワークでしたが、3Qの機械力学と比べたら、機械力学(必修)のほうがやばいかなって感じです。(「機械要素設計は3単位くれ、機械力学(2単位)は4単位くれって感じです」)

しかし、かなり工学的な考え方が身につくので取るべき授業であるとは思います。

来年から必修になるそうなので、23B以降の人は頑張ってください。

東工大2年生前期の感想

やっと自分が想像していた、大学っぽい専門的な授業となってきました。

100分2コマ連続の授業が多く、最初は慣れないと思います。

今では、100分が短く感じるほど、200分の授業は慣れました。

熱力学、エレクトロニクス、C言語といったかなり難しい授業もありますが、わかるとおもしろいですよ!!

点数を稼ぐ難易度が1年の頃より上がったことは間違いないです。

プライベートなこととしては、サークルを辞めて、自分が人生で何をしたいのかを考える時期でもありました。

また、家庭教師のバイトや動画編集、webマーケティングの勉強を始めた時期でもあります。

2Qは成績が良かったのでこの調子をずっと続けたいですね。

とりあえず、かなりモチベーションを維持できた期間だったのでまずまずかなって感じです。

この調子で後期も頑張っていきます。

この記事が何かの参考になってくれれば嬉しいです。

その他の東工大の大学生活についての記事はこちらから

Yum@
Yum@

今日も最高の1日にしよう!!

See you soon!!

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