東工大1年生前期の成績公開と講評:一年生の流れを解説①

東工大Life

こんにちは、Yum@です。

僕は現在、東京工業大学(東京科学大学)工学院機械系の大学2年生です。

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今日は僕の1年生の前期の成績を公開しながら、それぞれの授業についての講評をしていこうと思います。

この記事を読めば東工大1年生がどんなことを学ぶのかを理解できます。

ちなみに僕の一年生の成績は上から40%くらいです。(おそらく)

ぜひ参考にしていってください!

東工大(科学大)の授業・成績制度

東工大クウォーター制であり、一年四学期制です。

1コマの授業は100分です。

東工大の成績は教科ごとに100点満点で表示されます。

そして60点未満は落単となります。

GPAの算出はGPA ={ Σ 教科ごとの単位数 × (得点 – 55) }/ 取得単位数  です。

Σは合計を意味するものです。

東工大ではGPA3.0が優遇措置が受けられる一つの指標となっており、奨学金や人気のある授業への出席権、学問のイベントなどの参加権、一年で取れる単位の数など、様々なことに使われています。

GPA3.0というと平均点が85点となります。

GPAの最大は4.5です。

また、成績は1年生から2年生に上がるときの系所属(進振り)に使われたり、3年生から4年生の研究室選びに使われます。

成績公開

ここからは早速、1年生の前期の成績を振り返っていこうと思います。

一年生全体の講評

全部で48単位取り、落単は0です。

一年の頃は全体的に浮かれていた割には、一年生だからということもあって成績はあまりひどいことにはならなかったのでまずまずです。

成績は3Qが一番ひどいです。(学祭、バイト、授業のレベルが上がる、夏休みの後、などかなりの要因が重なりました)

このブログではもうおなじみであろうと思いますが、11月にブログをやろうと決意して、心を入れ替えたのもあって、最後の4Qは結構成績が良かったです。

その甲斐もあって、1年全体でGPA3.0以上をキープすることができました。

文系教養では興味があるものに凸るスタイルを貫いたことで、いい成績は来ませんでしたが、それを超えるリターンがあったと思います。

一年生はUNITという制度があり、クラスのようなもので、必修のクラスが同じ人14人のコミュニティが作られます。

僕は1年生の頃はそんなに真面目に勉強をしていなかったので、終始勉強できる他の人に頼りっぱなしでした。

これは反省しています。

前期(1Q,2Q)

※特に注意書きがない授業はすべて週1コマの授業です。

1Qの成績

東工大立志プロジェクト(合格)

この科目は合否科目で、GPAには使えませんが必修です。

科学者、技術者を将来するものは専門科目以外でどんな教養が必要なのかを考える授業です。

毎回ビデオ(コロナ期間でないときは、対面講義)(例えば公害、技術者倫理、当事者について学びます)を見る日とディスカッションする日がありました。(週2コマ)

授業的にはまあまあ重いです。

池上彰さんがゲストスピーカーだったりするので、「東工大に来たな」という思いになるでしょう。

毎週コメントシートの提出があり、先生によっては1600字以上を書かないといけないこともあります。

最後に書評を書いて発表するというものがあります。

ディスカッションに出席していれば落単することはありえません。

英語第一(84点)

このときはオンラインでした。

東工大の外国語の授業は朝が多いので、寝坊したら詰みます。

他の大学と同様に、外国人であると当たりの講師が多いです。

外国人の講師はすべて英語でやってくれるので力が付きます。

しかし、講師によっては高校みたいな授業をしている先生も結構います。

総じて、東工大の英語はあまり評判が良くないです。

週1コマしかないし、高校みたいな先生も一定数いるからです。

ガチャ要素が強いです。

先生によってプレゼン、出席、課題、テストの成績の配分が変わります。

必修科目です。

東工大にはTOEIC875点以上ですべての英語の単位が100点になり、授業が免除される制度があります。

Yum@
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この制度を使っている人は尊敬します。

生命科学基礎第一1(85点)

東工大の1年生は生物が必修となります。

一般的には生物系の学科で学ぶであろう内容の入門的な科目です。

勉強する分野は細胞、発生、呼吸などです。

僕は生物が結構好きなので、まあまあ楽しめましたが、一般的にはだるい科目です。

理由はもちろんほとんどの人にとっては専攻科目外だからです。

一限で座学の授業なので、睡眠学習者が多発します。

成績は講義内課題が3割、テストが7割です。

有機化学基礎(96点)

東工大の1年生は化学も必修となります。

一般的には、化学系の学科で学ぶであろう内容の入門的な科目です。

高校の頃よりは、かなり複雑な有機化学反応を学びます。

講師がかなりわかりやすい説明をしてくれたことと、過去問があったことで、いい点数が取れました。

授業を聞いていないと分からなくなります。

成績の付け方は講師によって変わりますが、全体的にほとんどテストで決まります。

必修科目です。

環境安全論(84点)

大きなホールでやるもので、頭もあまり使わない、午後にやる、超眠い科目です。

内容は、研究者、技術者になるための「環境や安全」の講義です。

環境破壊やクリーンなエネルギーについて学べます。

話自体は結構ためになるものですが、ホールの椅子なので、寝心地が良いので、睡眠学習者が多発します。

この講義は毎回の講義内課題と最後にテストがあります。

選択科目です。

科学技術の最前線(合格)

この科目も合否科目であり、GPAには関係しません。

選択科目です。

この科目は東工大の各分野の最前線にいる当事者から、最新の研究などの話が聞ける講義型の授業です。

一限というのが厄介ですが、どの研究の内容も面白かったです。

途中で、電気を通すプラスチックの発明をしノーベル賞を受賞された白川博士からも話が聞けて良い経験になりました。

成績は毎回のコメントシートのみだった気がします。

情報リテラシ第一(82点)

この科目は、「引用の仕方、論文の調べ方、詐欺の見抜き方、ウイルスにかからないようにするためには、暗号について」など、授業内容的には、これからの大学生活やキャリアに不可欠な授業でした。

しかし、教授が…………….

学生内で「ひどい」で有名な人に当たって、嫌な思いをしました。

かなり頑張ったものの点数も全然来なかったので、2Qは取ることをやめました。

選択科目です。

大体の先生は授業内課題で成績をつけていました。

Yum@
Yum@

大学はかなり教授次第だよな笑

Yum@
Yum@

あまりにも理不尽すぎるから友達が学修アンケートで400字くらいの意見文を書いてたな笑

しっかりと客観的に書いていたから、ガチで面白かった笑

線形代数第一・演習(77点)

講義の講師と演習の講師が違って、講義が週2コマ、演習が週1コマあります。

正直頭が良くないと、東工大の数学で点数を取るのはかなり大変です

講義は教科書通りなので、最後の方は講義に行ってませんでした。

わからないところは「AKITOの勉強チャンネル」で解決しました。

演習では小テストが毎回あり、それで成績をつけていた感じです。

講義は中間テストもあり、1つのクウォーターで2回テストがある感じでした。

成績はすべてテストで決まります。

必修科目です。

Yum@
Yum@

AKITOの勉強チャンネルはクソほどわかりやすいし、しっかり難しいとこまでやってくれるからまじでありがたい!!

力学基礎1(87点)

大学の物理は高校物理とかなり違って、微積物理であり本質的なので、まあまあ楽しかったです。

成績はほぼテストのみで決まります。

必修科目です。

工学リテラシーⅠ(100点)

工学リテラシーは工学院の人が系所属でどの系に入るかを考えるために、工学の入門的なものを体験するかなり楽しい授業です。

「Arduinoを使ったラジコンカーを作る授業」「ライントレースロボットのプログラムのやり方を考える/CADの簡単な実践」「工作機械を使ってみる/制約の中での紙飛行機レース」「ゲーム理論/深層ニューラルネットについて」の4つを4クォーターで体験学習します。

今回は電気電子系の「Arduinoを使ったラジコンカーを作る授業」でした。

トラブルがなかったら、順調に進みますが、専門用語がかなりあり、配線の理解が多少はできないと作れません。

TAの人にたくさん質問しましょう。

選択科目です。

Yum@
Yum@

僕は、MOSFETていうトランジスタの部品の動作原理が分からなくて、なんとなくで使ってたら、ある部品が熱くなりすぎてショートして、やらかしたよ笑

2Qの成績

意思決定論(84点)

これは文系教養科目であり、選択必修科目です。

楽単という噂があり、おもしろそうだったので取りました。

楽単中の楽単ではありませんが結構楽です。

また、授業では、問題が提示されどんな解決策があるかを考える授業です。

考えれば考える程、面白い問題があったりするので、取ってよかったかなと思います。

また、学部では少ないディスカッション型の授業なので、色々な人と話すことができて良い授業でした。

しかし、成績は渋かったです。

英語第二(88点)

内容はここからジャンプ

生命科学基礎第一2(91点)

内容はここからジャンプ

無機化学基礎(63点)

有機化学と同様、必修科目となります。

電子軌道を理解し、その理論で高校化学で「これはこういうものだから」というものを紐解いていきます。

これも教授ガチャ要素があり、僕は分かりにくくて、内容が薄い先生にあたってしまいました。

そして、テストで全部を成績を決める先生で、そのテストは普通にできた感触でしたが、蓋を開けてみると落単ギリギリで驚きました。

危なかったです。

微分積分学第一・演習(84点)

線形代数と同様、講義の講師と演習の講師が違って、講義が週2コマ、演習が週1コマあります。

先程も言いましたが、頭が良くないと、東工大の数学で点数を取るのはかなり大変です

高校の数学の応用的なもので、面積積分、空間積分、変数変換などをやります。

かなり面白かったです。

しかし、講義資料がかなり多かったので、時間がないと全然習得できません。

講義は中間テストがあります。

演習は課題だけの先生だったので、別に出席しなくても大丈夫でした。

必修科目です。

力学基礎2(95点)

内容はここからジャンプ

工学リテラシーII (88点)

今回は機械系の「工作機械を使ってみる/制約の中での紙飛行機レース」をやりました。

ボール盤、フライス盤、旋盤などを実際に使って物を作る体験は、かなり怖さがありました。

そのような工作機械は、簡単に指などを葬りされるものだからです。

実際に体験して工作機械の凄さを体感できました。

また、座学では蒸気船の推進原理やスターリングエンジンの動作原理を学びました。(むずい)

最後の紙飛行機レースは、上位だと成績が上がるのもあって、盛り上がること間違いなしです。

選択科目です。

化学・技術の創造プロセス(95点)

これは先程の科学技術の最前線の工学版かつ単位がある版です。

最新技術を学びます。

課題が普通に出ますが、かなり楽単です。

浅く広くやるので、ちょっと退屈かもしれません。

1~2Q

物理学演習第一(90点)

この授業は力学基礎の演習をやる授業です。

選択科目ですが、絶対に取ったほうがいいです。

まず、圧倒的楽単です。

課題をしっかり出していれば、90点確定だし、全部で6回しかないので授業的にも楽です。(2週に一回)

授業は全員一回以上講義内問題を黒板に解き、足りない部分をTAが補う感じで展開されます。

力学の定期テスト対策にも役立ちます。

東工大1年生前期の感想

初めての事だらけであり、受験から開放されたのもあって、気持ち的にソワソワふわふわしていました。

調子に乗らなかったら総じて得単は余裕なので、この時期は大学生でやりたいことをはっきりさせることに力を使いましょう。

・お金はどうやって稼ぐのか(在学中のお金)

・どんなコミュニティに入るのか(重要)

・どの学科にいきたいのか(将来何がしたいのか)

・大学生でやってみたいことはあるか

正直こんなことをしっかり考えてる新大学1年生は少ないでしょうが、これを考えることで周りの大学生に差をつけることができます。

かくいう僕も1年生前期は、ゲームをやりすぎて1日を潰した日は何度もありますし、映画の見すぎや漫画の読みすぎでも然りです。

しっかり将来を考えておけば、もっと良かったかなと思いますね。

とりあえず、一年の最初はいろんな新歓やイベントに参加して、視野を広げましょう!!

その他の東工大の大学生活についての記事はこちらから

Yum@
Yum@

今日も最高の1日にしよう!!

See you soon!!

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